Neutral football

イメージした理想が現実を塗り替える。フットボールと社会をつなぐ

緊急事態宣言もロックダウンも必要ない理由

新型コロナウィルスの感染拡大がジワジワと深刻になってきて、首都東京の状況も厳しいものになってきた。 あの志村けんさんも、コロナで亡くなってしまった。ドリフ世代の自分としては、本当に悲しい。小さい頃から、志村けんだけは死なないと、なぜかずっと…

言葉は言葉を呼んで、翼を持って、この部屋を飛び回ったんです

1969年、三島由紀夫が自決する1年前。三島がひとりで東大駒場キャンパスに乗り込んで、東大全共闘の学生達1000人と対峙したという伝説の討論会が、映画になったらしい。(3月20日公開) そこで、改めて三島由紀夫に興味を持った。 この討論会を昔のニュース2…

武道の間合いと呼吸でイニエスタを育てる

Football ‪EDGE 久保田コラム「日本語のサッカー指導で世界をひっくり返す」の最新版がupされました。 ‪‪http://www.footballedge.jp/archives/7156 間合い、駆け引きの原理とは。‬ ‪武道から学び、日本の中で勝負の極意を共有できたらという話です。‬ ‪先日…

「拘りと貫き」がもたらしたもの

(画像は NHK NEWS WEB から) 1月11日の夜に行われた、うちのクラブのU-13リーグ。 こちらの想定以上に選手たちの試合の入りが素晴らしく、マインドやテクニックの使い方も素晴らしいもので、技巧派の相手に対し真っ向から対峙して勝ち切ったゲームだった。…

ローマ教皇の言葉

来日したローマ教皇が、離日する直前、最後に上智大学の学生達に語った言葉がとても素敵で、優しくて、尊いものだったので、ここでシェアします。 新自由主義が蔓延り、競争に追われ、弱者を嗤う者が増え、総理大臣を筆頭に政治家は平然と嘘をつき、けれどそ…

教科書には載っていないことでした

こんなコーチになりたいと、ずっと思ってる。 子ども達にはサッカーを通じて関わっているけれど、将来あの子達が大人になった時に 「人として大切なことはあの人に教わった」と言われたいし 普段、自分は子ども達に対しサッカーのイロハや戦術などを決して教…

コラム掲載

Football EDGE ジュニアサッカーを応援しよう Football Coaching Laboratory 上記の媒体に、久保田によるコラムが掲載されています。 宜しければ、お読み下さい。 「Football EDGE」《日本語でのサッカー指導で世界をひっくり返す(3)》 「サッカーにおける…

FCLにコラム掲載 〜 戦術を語る前に vol.2

Football Coaching laboratory に、久保田によるコラムが掲載されました。 昨年「戦術を語る前に」というコラムを書いて結構な勢いで炎上したのですが、自分の中では、その続編という位置づけでもいます。 よろしければ、お読み下さい。 「戦術を語る前に、…

Football EDGEにて、新連載スタート

Football EDGE にて、久保田による新連載「日本語のサッカー指導で世界をひっくり返す」がスタートしました。 第1回目「和訳サッカー用語と本質のズレ」http://www.footballedge.jp/lead/7086 世界に学ぶことも当然必要、でもいずれは世界をひっくり返したい…

鋸南町に行ってきた

台風15号で甚大な被害を受けた、南房総の鋸南町に来た。 この街は合宿で何回も来ているから、とてもお世話になっているところだ。 普段、選手たちに 「フットボーラーは社会とつながっていないといけない」 「衝動で動け」 と言っているから、自分がまずはそ…

選手を試合に全員出さなければいけない、3つの理由

最近、自分の身近な場所でこんなことがあった。 2日間の大会に連れて行かれ、2日間で計5試合ある中で、1試合も、1分も試合に出られなかった小4の女子選手。 そのチーム自体はブロック2位という好成績だったらしいのだけれど、その裏では、ほぼ主力選手だけで…

サッカーをサッカーでしか語れない指導者

画像は newsweek.japan.jp から 今回は「サッカーと社会は切り離せない。歴史も、政治も」という観点から。 同じ神奈川で活動する指導者で、屋良さんという方がいる。屋良さんはブラジルやコロンビア、エクアドルでプロ経験もあり、今は小学生のスクールとジ…

note、はじめました

明けましておめでとうございます。 実は先月から、noteも始めてます。よかったら覗いてみて下さい。 note.mu まだ今はこの「Neutral football」で過去に書いた記事を載せてるような感じだけど、せっかく年も明けたことだし、1月からは書く趣旨によってこのコ…

スポーツは教育の取引材料じゃない

前からずっと思っていたことだけれど、サッカーを(スポーツを)教育の取引材料にする人が多すぎる。 勉強の成績が下がったからサッカーやらせない何か悪さをしたらサッカー行かせない、部活停止家での生活態度が悪いからサッカーを取り上げる 家で起きたこ…

ドリ練をする理由、ドリ練の意味

うちのクラブでは、いわゆる「ドリ練」多くやります。相手つけずに。 「スペインではそんなドリブル練習もリフティング練習もしませんよ」という、通称・スペイン帰りの指導者の方の声を、よーく聞きます。 「ハイそうですね、でも僕は日本人で、そのスペイ…

指導・練習という言葉を捨てる。日本を変える

youtu.be 4〜6歳の彼ら彼女らが自分達で集まって、チームを分けて、ボール4個出して始まったゲーム。 自由、カオス、遊び、戦い、自治。自分の意思で、タイミングを見計らって水分補給をしに行く6歳。 手前ミソだけど、幼少期の育成に警鐘と提案を投げかける…

思うと想うの違い

「思う」と「想う」の違い 《思う》思の字の上部分にある『田』は、人間の脳を表すらしい。脳、つまり自分で思うこと。自分の思い、自分はこうしたい、こう考える、という意味での「思う」 対して《想う》この上部分にあるのは『相』という字。言わずもがな……

戦術を語る前に、を書いて

先月に書いた『戦術を語る前に』という記事が、結構バズりまして…反論や批判も多くいただきました。もちろん、それ以上の共感の声も沢山もらいました。皆さんありがとうございました。 ただ残念だったのは、反論や批判のほとんどが 「この人、絶対に全部読ん…

奇跡はわりとよく起きる

今夏にTBSで放送されていたドラマ『義母と娘のブルース』を毎週欠かさず観ていたのだけれど、このドラマの重要テーマとしてストーリーの根本に流れていたのが「奇跡はわりとよく起きる」というフレーズ。実際にセリフにもあった。 『義母ムス』は小さな奇跡…

戦術を語る前に

この夏、ある試合会場で対戦したチームに「スペイン帰り」という肩書きを持つ指導者の人がいた。その方はツイッター上では知っていたのだけれど、面識はなく。その方のツイッターを覗くと、その多くの投稿で「スペインでは」という枕詞がついて、つまりスペ…

ボールは友達じゃない

漫画「キャプテン翼」での有名な言葉に「ボールは友達!」というのがあるけれど、 うちのクラブでは「ボールは友達じゃない」と伝えている。 ボールは大切な道具ではあるけれど、友達ではない。 もっと大切な本当の友達が、ピッチ内にたくさんいるじゃないか…

アイデアを否定する大人、アイデアに共感する大人

adlibler.hatenadiary.jp 先日うちのクラブのU-11が実施した御殿場遠征で、ある選手がすね当てを忘れてきた。 すね当てがないと試合には出られない。これはルールだから仕方ない。 いや、厳密に言えば「すね当てがなければ出られない」ではなく 「すねをガー…

先生、試合を観に来てください

うちのクラブに所属する選手(小3)の話。 彼のお母さんから聞いたのだけれど、彼は1年生の頃からいわゆる「学級崩壊」の中心人物という位置付けらしく、今の担任の先生も、すでにそういう目で見てしまっているという。 ある時はそれに対する保護会が開かれ…

僕もアナタもみんな豚

肉屋 肉屋を支持する豚、という言葉がある。 ↓↓昨年6月、日本のアニメの優秀さを紹介するアメリカの新聞記事で「民族主義に走る日本の一部のアニメクリエイターやオタク消費者たち」という取材コラムがあった。 記事では、自民党がメディア規制や表現規制に…

イニエスタを平塚に観に行って、思ったこと

いまだに、あのイニエスタが日本でプレーしてるというのが実感できない。しかしここ2戦で連続ゴール、しかもその2ゴールはいきなりJリーグの歴史に残るようなスーパーゴール…と、予想以上にいきなりのインパクトを魅せてくれているイニエスタ。 youtu.be you…

もっと文章を書こう

常々思うのだけれど、サッカーコーチの人は、もっと積極的に発信した方がいいと思う。 今の時代、もう「俺は俺。俺のやり方で好き勝手やっていく」「言わなくても、話さなくてもわかってくれるだろう」は通用しない。 昔と違って、今は様々な媒体で自分のチ…

真のヒーロー

先日、練習後の夜にコインランドリーでビブスの洗濯をした。 洗濯が終わるのを車の中で待つ。洗濯が終わり、さぁ帰ってW杯観ようと思ったら、全くエンジンがかからない。バッテリー上がった…こんな夜遅くにマジかよと途方にくれて、仕方がないのでJAFを呼ん…

部活問題を考える 〜 うちだっちょ、イノッチ

画像は毎日新聞webより 昨今、問題になっている日大アメフト部の件。 あのタックルが監督やコーチからの直接指示によるものだったのかどうか、そこばかりにほぼ焦点が当てられているけれど、タックルをしてしまったあの選手が会見で勇気を持って話した、あの…

生まれて初めて、サポーターになった

自分は生まれてこのかた、どこかのクラブのサポーターになったことがない。 「久保田さん、好きなチームはどこですか?」とかよく聞かれるけれど、そのたびに「どこもないっす」と答えてその場をシラけさせてしまう。ましてやサッカーを仕事にしてしまってか…

所属より、参加

先日、食事の席で指導者仲間から聞いた話なのですが彼のクラブを辞めた子のお母さんに、その後会った時「サッカー続けてますか?」と聞いたら「続けてます!家の前で」とお母さんが答えたと。どこかに所属してなくても「サッカー続けてる」って言えるお母さ…