現場のサッカーコーチから、田嶋会長へ ②
(画像はグノシーより)
ハリルホジッチ監督をいきなり解任したJFA、特に田嶋幸三会長への怒りに任せて、前回書いたコラム。
「会長として、どんな時でも、日本サッカーの発展を考えないといけない」
会見でこう言い放った田嶋会長に対し「それ言うなら、まず先にやることあるでしょ」という内容だったのだけれど、こちらの予想以上に、大きな反響を呼びました。
サッカー指導者のみならず、サッカークラスタ、サッカーファンの方々が多く拡散してくれた他、お笑い芸人コンビ・ダイノジの大谷さんまでも、ツイッターで拡散してくれました。
neutralfootball.hatenablog.com
草の根の現場の実態や現状を、田嶋会長は
① 何も知らない
② 知っていてあえて無視してる
③ どうでもいいと思っている
④ どうにかしなければとは思っているけれど、手が回らない
おそらくどれかなのだろう(せめて④であってほしい)けれど、あの「日本サッカーの発展を第一に考えなければいけない」という会長の言葉に、思わず「お前が言うな」「その前に現場の俺たちの声を聞いてくれよ」と、TV画面に突っ込んだ人も多かったのでしょう。
もちろん、JFAに怒りを感じている、愛想をつかしているのは僕だけじゃない。
そんな人達の切実な声を紹介する媒体として、このコラムを使ってもらうことを考えました。
まずは
昨年12月、小学校の体育の授業にフットサルを導入することに、JFAが反対の意見を提出したというニュース。これは結構な物議を醸したんですが、その後、どうなったんでしょう。
僕のコーチ仲間でもあり、CA横浜セレーラ というクラブで代表を務め、フットサルにも造詣が深く、自身のクラブでもフットサルを指導している臼井隆弘さんが、以下のような見解を述べています。
ここでそれを紹介すること、そして実名を出すことは、臼井さん本人の了解を得ています。
↓↓
Fリーグを創設したものの、根っこに感じるのは「フットサルはサッカーファミリーではないのでしょうか?」ということです。
フットサルではなく、サッカー。「体育であれば《ミニサッカー》でないと、子どもが混乱する」と。これが協会が文科省にチャチャ入れた理由のようで
混乱しているのは実は自分たちなのでは?フットサルを承認出来ないのは、フットサルを誤解しているからだと感じています。
フットサル、バスケ、バレー、ホッケーなどなどボールスポーツチームをクラブに持ち、互いの理論を指導者間で交換し磨き続けているバルセロナという1クラブにでさえ、協会は遠く及ばないなぁと。
知識が足りないのにも関わらず、認めないで「私は親だから大人だから正しい」「お前らは子どもだからまだ解らんのだよ」と、踏ん反り返る我が親に半ば諦める子の気持ちになっています。
「踏ん反り返る我が親に、半ば諦める子の気持ち」
こんなこと、現場の指導者に言わせないで下さいよ。
でもこんな気持ちになっているのは、決して臼井さんだけではないと思います。
「会長として、どんな時でも、日本サッカーの発展を考えないといけない」
そう言い放った田嶋会長は、この言葉が、現場の末端にいる僕らのような指導者からブーメランとなって返ってくること、これっぽっちも思っていなかったのだろうか。
ワールドカップよりも大切なこと、お金よりも大切なことに、僕らは日々、現場で真剣に向き合っている。そのことを分からない、想像すらしない人に会長など務めてほしくないし、日本サッカーの未来など、二度と語ってほしくない。
文責 / ロボスフットボールクラブ代表・久保田大介