Neutral football

イメージした理想が現実を塗り替える。フットボールと社会をつなぐ

自分で決められることの大切さ ② 〜 ストイコビッチが教えてくれること

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前回『自分で決められることの大切さ』という記事を書いて、少しばかりの反響をいただきました。 

その記事内にも登場させたストイコビッチの映像を見直してたら、あぁまさにこの人、自分で決めてる よと、改めて驚嘆するわけです。それも高い次元で。

そして思ったのが、自分で決められるということはつまり、身体が 何でもできる状態 にあるということ。

例えばこれ。天皇杯のキックフェイント3連続。

ストイコビッチ 超フェイントゴール 2000/1/1 Dragan Stojković /amazing feint goal

解説の木村和司さん「何でもできる体勢ですよね」
まさに。そして体勢だけでなく 何でもできる心、でもあったんだろう。プレーを決めつけてない。おそらくストイコビッチは、これまでのFootball人生で、強制と矯正をされていない。

 

何にも縛られてない。自由ってこういうことだ。

身体が何でもできるようなニュートラルな状態でいるだけでなく、心 も《何でもできる》ような、ニュートラルでフラットな状態にあるということ。見ての通り、めちゃくちゃ楽しそう!

 

つまり選手にプレーさせる立場の我々指導者としては、ここが一番大事なポイントなんだろうと、ストイコビッチが教えてくれてる。自由に動ける身体づくりと、発想を体現できる技術をつけること、そして何より、心を縛らないこと。

 

ワールドカップという大舞台でスペインDFを手玉に取り尻餅をつかせて奪ったマジカルなゴールも、まさにそれ。

歴史に残るようなスーパーゴールは、身体と心が 何でもできる 自由な状態にあったからこそ生まれたんだ。


1990 World Cup Yugoslavia vs Spain (Dragan Stojkovic)

ゴールは2:20頃〜

 

子ども達の心をガチガチに縛ってしまっている大人が、未だに多い。当然、心を縛られたら身体も固まるのは当たり前。技術を発揮できないし閃きも出てこない。
自分で選ぶ、自分で決められることの大切さをまずは指導者自身がもっともっと自覚しないと。特に日本人の子どもを指導するならば。


心を縛らず自由にさせてあげること。許容し、促すように。
そのためには僕ら大人が、もっと自由になる、自由でいることが大切なんだよな。

 

そしてこの人はやはり、大人になっても現役を終えて監督になってからも、自由な身体と心を持ち続けていた人だった(喜)


横浜F・マリノスvs名古屋グランパス・ストイコビッチ監督ボレーシュート

最高。心も身体も自由な人。少年の心を未だ保ち続けている人。いつかまた、日本に帰ってきてほしい。僕らにもっと、本当のサッカーを教えてほしい。

 

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好きなだけ鮎食べられるよ!早く帰って来てー